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貝原益軒の「大和本草」を読み解く★前編★〜治療(発疹や解毒)に関するところ〜



江戸時代の本草学者である貝原益軒(かいばらえきけん)が書いた「大和本草」(1709年)の中に、なんとパクチーに関する記述があるのです!!


当協会の事務局長である飯塚徹先生(横浜薬科大学漢方薬学科教授)が、その記述を意訳しました。

今回は治療に関する記述をまとめております。


パクチーは、食用だけでなく伝統医療として消化促進や解毒、発疹治療(発疹し難いできものに、発疹を促して治療する)という目的で使用されています。貝原益軒は大和本草の中でこんな風に記しています。


【本文】痘疹の出がたきに胡荽子(コリアンダーの種)を酒にてせんし口に含み病児のうなじより背足まで吹く。頭面には吹くべからず。痘瘡穢気にふれて色悪しくなるに実を煎じてぬる。頭にはぬらす、またかべに注ぐべし。

…【意訳】 痘瘡の発疹が出にくいときに、胡荽子(コリアンダーの種)を酒にひたして、これを口に含み病児のうなじから背中・両足まで吹き付ける。頭や顔に吹き付けてはいけない。悪い気に当たって吹き出物の変色してきたときには、実を煎じて塗るか、頭や背中をすすぐ。

【本文】丹毒・痘瘡の余毒を退く


…【意訳】皮膚炎(炎症性・膿疱性の皮膚炎,天然痘)に対し、解毒作用がある。


【本文】俗に「くさ(湿疹など)」というは、手足頭面にわかに赤く腫れ痛むをいう。胡荽の葉をもみてぬるまたは大熱腫痛風腫甚だしい痛みに塗る。小瘡に茎葉を煎じ洗う。


…【意訳】「くさ」(湿疹など)ができたときに、手足頭面が急に赤く腫れて痛みを生じることがある。胡荽の葉をもんで、発熱したり痛みのひどいところに塗ると良い。あせもには茎葉を煎じたもので洗う。


今は食べるだけの印象のパクチーですが、昔は色々な治療や解毒に大活躍だったのですね~。

後編は料理に関してになります!

お楽しみに(^^)